めっきの評価

めっきの評価

めっきの評価基準には、膜厚の均一性、粗材と皮膜の密着性、
錆の発生の有無、硬度などが含まれます。
これらの評価基準について詳しく説明いたします。


めっき皮膜の厚さ
電解法
 めっき皮膜を陽極として電解液中で電解を行い、
電解に要した電気量と時間と溶融金属量から膜厚を測定できる方法です。
装置費用が比較的安価な為、導入しやすいですが、
測定時にめっき皮膜を溶かすので、測定品は製品として使用できなくなります。
②蛍光X線法

めっき皮膜にX線を照射し、放出される蛍光X線の強度を測定することで、
めっき皮膜の厚さを算出する手法です。高い測定精度と迅速な測定が可能です。
さらに、非破壊でめっき皮膜を測定できるため、
測定後も製品としての使用が維持されま

当社ではこの手法を使用しております。

耐食性
塩水噴霧試験
めっき皮膜を施した製品に一定条件の食塩水を噴霧し、腐食状態を調べます。
噴射時間は、受渡当事者間の協定によります。

推奨する時間は、8時間、16時間、24時間、48時間、72時間、96時間、240時間、
480時間、720時間とし、試験期間中は、噴霧を中断してはなりません。


密着性
碁盤目試験(クロスカット試験)
めっき皮膜にカッターとガイドを使用し、格子状のカットをいれます。
カットした碁盤目の上からセロテープを貼り、約60°の角度で剝がします。
剥がしたセロテープを確認し評価します。
他の試験方法については下記URL、
当社ホームページめっきの知識をご覧ください。

めっきの密着性試験|めっきの知識|株式会社遠州クロム (enkuro.net)

硬度
めっき皮膜の硬度を測定する方法として、ビッカース硬さ試験法があります。
詳しくは下記URL、当社ホームページめっきの知識をご覧ください。
めっき硬度の調べ方|めっきの知識|株式会社遠州クロム (enkuro.net)