めっき硬度の調べ方

めっき硬度の調べ方

硬質クロムめっきの硬度は、JIS H8615でビッカース硬さHV750以上であることと定められており、工業的にはHV850前後のものが多く用いられています。

硬度の測定方法としましてはヌープ硬度やビッカース硬度、ブリネル硬度、ロックウェル硬度測定試験などがありますが、めっき皮膜の硬度を測定したい場合、ビッカース硬度試験が用いられます。

ビッカース硬さは、1921年にイギリスのビッカース社のロバートL・スミスと
ジョージE・サンドランドによって考案されました。
測定原理は、ダイヤモンドで作られたピラミッド形の圧子を材料表面に押し込みます。(F:試験力(kgf))
荷重を除いた後に残った圧痕の対角線の長さ(X,Y)を測り、
対角線の平均値((X+Y)/2=d(㎜))を求め、下記の式に代入します