硬質クロムめっき

  • 硬質クロムめっき01
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  • 硬質クロムめっき03
  • 硬質クロムめっき04
  • 硬質クロムめっき05
  • 硬質クロムめっき06
  • 硬質クロムめっき07

硬質クロムめっきはハードクロムめっきとも呼ばれます。耐食性、耐熱性に優れ、またHV800~1000の高硬度性を持つことにより耐摩耗性に富むのも特徴です。当社では鉄、ステンレス、真鍮のみならず軽量素材のアルミに硬質クロムめっきを施すことにより軽量且つ高硬度、耐摩耗性に優れた製品のご提案が可能です。めっき箇所も 全面めっき ・ 部分めっき ・ 内径へのめっき ・ フラッシュめっきと用途に応じた対応が出来ます。また、量産用硬質クロムめっきラインとは別に試作・単品・非量産品のご対応を可能とするめっき槽を完備しております。

硬質クロムめっき

  • 硬質クロムめっき(鉄素地:部分めっき)01
  • 硬質クロムめっき(鉄素地:部分めっき)02
  • 硬質クロムめっき(鉄素地:部分めっき)03
  • 硬質クロムめっき(鉄素地:部分めっき)04
  • 硬質クロムめっき(鉄素地:部分めっき)05
  • 硬質クロムめっき(鉄素地:部分めっき)06
  • 硬質クロムめっき(鉄素地:部分めっき)07

アルミ素地に硬質クロムめっきを施すことにより、軽量且つ高硬度性、耐摩耗性を有した製品とする表面処理加工が可能となります。当社ではアルミ専用ラインを完備しております。一言でアルミといっても様々な番手がありますが、当社ではA5000番台の量産品を10年以上行っている実績があります。またその他の番手も試験片では可能となった種類も多数あり、お客様からの依頼をいただいた超々ジュラルミンへの硬質クロムめっき処理の実績・ノウハウも御座います。

硬質クロムめっきの特徴

高硬度性
電気めっきの中ではもっとも高硬度です。めっき浴の温度や陰極電流密度によりその値はHV750~1000と変化します。標準的な濃度のサージェント浴において、浴温度55℃において電流密度15~80A/dm2の範囲で、ほぼHV900の安定した硬度が得られると古くから認識されています。
耐摩耗性
硬質クロムめっきが求められる理由で最も多いのが良好な耐摩耗性です。硬質クロムめっきの名前のとおり、高硬度であることに大きな理由であります。他のめっきと比べても磨耗係数が小さく、硬質クロムめっき同士での試験では静磨耗係数0.14、動磨耗係数0.12程度です。
耐食性
塩酸、希硝酸、クエン酸などの塩化物を除いて安定した耐食性を示します。めっき膜厚にも大きく関係しますが、10μm以上の膜厚を有していれば大気中でも比較的良好です。
潤滑性 ・ 摺動性
クロムめっきは電着中に自然にクラックが発生しますが、そのクラックは保油性が良いため、必然的に潤滑性 ・ 摺動性に優れます。

日本工業規格(JIS H 8615)による硬質クロムめっきの品質項目

めっきの外観
表面は平滑で、焦げ、こぶなど使用上有害な欠陥があってはならない。ただし、つや消し仕上げのものについては、必ずしも平滑でなくてもよい。
めっきの表面粗さ
この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、その品質は受渡当事者間の協定による。
めっきの最小厚さ及び許容差
この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、その品質は受渡当事者間の協定による。厚さ試験は、原則として顕微鏡断面試験方法を用いる。ただし、受渡当事者間の協定によって、電解式試験方法、マイクロメータを用いる方法によってもよい。
めっきの多孔率
この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、その品質は受渡当事者間の協定による。
めっきの密着性
砥石試験法、曲げ試験法又は引張試験法のいずれかの方法による。(JIS H 8504)
めっきの硬さ
ビッカース硬さ750以上とする。ただし、用途によってはビッカース硬さは、受渡当事者間の協定によってもよい。
めっきの耐摩耗性
この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、その品質は受渡当事者間の協定による。
めっきの耐食性
この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、その品質は受渡当事者間の協定による。