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技術レポート ~A7075への硬質クロムめっき品質安定化プロジェクト①~

A7075への硬質クロムめっき処理品質向上と安定化を図るプロジェクトを開始しました!

㈱遠州クロムが得意とするアルミ材への硬質クロムめっき処理ですが、
ひと口でアルミといえど数多くの番手があります。
その違いはアルミ材に含まれている含有物とその量によって区分されています。
当社がもっとも得意とするのは量産実績も最多のA5052であり、
製造業において幅広く用いられているアルミ材です。
その他では試作・少数ロット・一品物として様々なお問い合わせをいただきご対応させていただいておりますが、
やはりその形状にも大きく左右されるジュラルミン~超々ジュラルミンの難易度が非常に高く、
毎度悪戦苦闘しながらどうにかお客様方のご期待に沿えるよう試行錯誤を繰り返しております。

今回、ご縁をいただきC用列を用いた実験方法をご教授いただき、
日頃からお問い合わせの多いA7075(超々ジュラルミン)への硬質クロムめっきの品質向上を求めたプロジェクトを開始しました!
以前より試験片でのめっき処理や試作・一品物での成功例は多々ありますが、
やはり失敗の可能性もあり、
アルミ材だと剥離し再めっきを行うことは推奨できない為、
予めその可能性をお伝えしご検討いただかねばなりません。
そこで今回、第一回目としてめっき処理に必要な前処理時間をC行列で算出された8つの実験パターンで何が適正か見極めていきます。

実験に用いるのは下記写真の試験片です。


結果は1、2、4~8mまで良好。




唯一3のみ密着不良による膨れが見られました。
(写真右側中央よりやや上にある丸い模様)



この結果を元に次の実験を行っていきます。
今後も当ページを使用しこのプロジェクトの進捗状況を記載していきます。




㈱遠州クロムは当社の経営理念ブルーシップのとおり、
表面処理技術の開発にたゆみなくチャレンジしつづけます!!

もし他では断られてしまってお困りの際は当社にご連絡ください!
お客様のお力になれるようとことん努力致します!


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