めっきの知識
硬質クロムめっきの摺動性
硬質クロムめっきの特性のひとつとして摺動性があります。
潤滑性としては一般的に広く知られているとおり、
硬質クロムめっき被膜の電析(めっき処理中)時に引張応力により発生するクラックへ潤滑油を浸透させることによりその特性を得ることは可能ですが、
ウェット環境ではなくドライ環境でも摺動性があります。
摺動性の原理としてクロムめっき表面と他の素地が摺動するとき、
潤滑性としては一般的に広く知られているとおり、
硬質クロムめっき被膜の電析(めっき処理中)時に引張応力により発生するクラックへ潤滑油を浸透させることによりその特性を得ることは可能ですが、
ウェット環境ではなくドライ環境でも摺動性があります。
摺動性の原理としてクロムめっき表面と他の素地が摺動するとき、
めっき表面のCr2O3(酸化クロム)がわずかに摩耗することにより、
Cr2O3の微粒子が潤滑剤の役割を果たし摩擦係数を低くしていると言われています。
※酸化クロムはバフや革製品を磨く際の研磨剤などに用いられている緑色の粉末・固形物です。
但し、硬質クロムめっき表面同士で摺動させた場合、
一見、同被膜である両面とも高硬度であることから摩耗は少ないように思えますが、
実際には硬質クロムめっき表面同士ではかじり現象が起き、
摩耗が早くなってしますので注意が必要です。
Cr2O3の微粒子が潤滑剤の役割を果たし摩擦係数を低くしていると言われています。
※酸化クロムはバフや革製品を磨く際の研磨剤などに用いられている緑色の粉末・固形物です。
但し、硬質クロムめっき表面同士で摺動させた場合、
一見、同被膜である両面とも高硬度であることから摩耗は少ないように思えますが、
実際には硬質クロムめっき表面同士ではかじり現象が起き、
摩耗が早くなってしますので注意が必要です。