めっきの知識

めっきの難素材「アルミ材」
はじめに
アルミニウムは軽量で加工性に優れた金属として、
航空機、自動車、電子機器、建築分野などで広く活用されています。
しかし、この優れた素材にめっきを施すには、
特殊な技術と工程管理が必要とされており、
業界では「めっき難素材」の一つとして知られています。
本記事では、アルミ材へのめっきがなぜ難しいのか、
どのような技術的対策があるのか、
そして遠州クロムにおける対応実績についてご紹介いたします。
航空機、自動車、電子機器、建築分野などで広く活用されています。
しかし、この優れた素材にめっきを施すには、
特殊な技術と工程管理が必要とされており、
業界では「めっき難素材」の一つとして知られています。
本記事では、アルミ材へのめっきがなぜ難しいのか、
どのような技術的対策があるのか、
そして遠州クロムにおける対応実績についてご紹介いたします。
アルミ材にめっきが難しい理由
アルミニウムは非常に活性な金属であり、
大気中にさらされるとすぐに酸化被膜(アルミナ層)が形成されます。
この酸化皮膜は非常に安定しており、
めっき皮膜の密着性を著しく低下させる原因となります。
さらに以下のような特徴も、めっき工程の難しさにつながります。

大気中にさらされるとすぐに酸化被膜(アルミナ層)が形成されます。
この酸化皮膜は非常に安定しており、
めっき皮膜の密着性を著しく低下させる原因となります。
さらに以下のような特徴も、めっき工程の難しさにつながります。

アルミ材へのめっき技術
前処理(化学的前処理の重要性)
アルミ材へのめっきにおいては、前処理工程が成功の鍵を握っています。
遠州クロムでは以下のような工程を組み合わせて処理を実施しています。
1. 脱脂処理
表面の油脂分や加工残渣をしっかりと除去
↓
2. エッチング処理(アルカリエッチング)
酸化皮膜を除去し、表面を粗化
↓
3. ジンケート処理
アルミの表面に亜鉛を置換析出させる処理で、密着性向上に必須
↓
4. 下地めっき(無電解ニッケル等)
後工程のめっきとの密着を確保するための中間層
アルミ材へのめっきにおいては、前処理工程が成功の鍵を握っています。
遠州クロムでは以下のような工程を組み合わせて処理を実施しています。
1. 脱脂処理
表面の油脂分や加工残渣をしっかりと除去
↓
2. エッチング処理(アルカリエッチング)
酸化皮膜を除去し、表面を粗化
↓
3. ジンケート処理
アルミの表面に亜鉛を置換析出させる処理で、密着性向上に必須
↓
4. 下地めっき(無電解ニッケル等)
後工程のめっきとの密着を確保するための中間層
おわりに
アルミ材へのめっきは、専門的な知識と設備、
そして繊細な工程管理が求められる難易度の高い処理です。
遠州クロムではこれまで培ってきたノウハウを活かし、
多様なアルミ材・複雑形状への対応実績を積み重ねています。
「アルミ部品にめっき処理をしたいが、密着性や仕上がりが不安…」
といったお悩みがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
そして繊細な工程管理が求められる難易度の高い処理です。
遠州クロムではこれまで培ってきたノウハウを活かし、
多様なアルミ材・複雑形状への対応実績を積み重ねています。
「アルミ部品にめっき処理をしたいが、密着性や仕上がりが不安…」
といったお悩みがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。