めっきの知識

無電解ニッケルめっきの耐食性

無電解ニッケルめっきの耐食性

無電解ニッケルの耐食性とリンの関係
 
無電解ニッケルめっきが優れた耐食性を持つ理由の一つに、
皮膜中に含まれるリンの存在があります。
リンの存在により、ニッケル皮膜の結晶構造は変化を遂げます。

一般的に、金属の結晶構造は粒子がきれいに配置された「結晶質」となっていますが、
リンが添加され、その含有量が増加すると、粒子の配置が乱れ、
規則的なパターンを一切示さなくなります。
このような構造の事を「アモルファス」と呼びます。


アモルファス構造は結晶質に比べて腐食の発生源が少ないため、
耐食性が高いとされています。
このため、リンを添加することで結晶性が低下しためっきは、
優れた耐食性を示します。
 

リン含有率と結晶構造の関係

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