めっきの知識
アルミ材へのめっきプロセス 後編
④第一ジンケート処理
ジンケート液に浸されたアルミ材の酸化被膜は溶解し、
その後、露出したアルミ材が溶液中の亜鉛と置換反応を起こし、
亜鉛が析出されます。
この亜鉛の置換反応によって、アルミ材の酸化被膜の生成を防ぐことが可能になります。
⑤剥離
1回目のジンケート処理により生成された亜鉛ですが、
不均一に生じることが多いため、一度硝酸などの薬液で亜鉛を剥離し、
再度ジンケート液に浸すダブルジンケート処理を行うことが一般的です。
⑥第二ジンケート処理
剥離槽で亜鉛を除去後、再度ジンケート液に浸します。
これにより、均一な亜鉛の被膜を形成でき、
めっき時に優れた密着性を実現することが可能となります。
めっき処理
ジンケート処理によって形成された薄くて密着性の高い被膜に対して、
電解めっきや無電解めっきを施すことが可能です。
目的に応じた金属被膜を付加することで、
アルミ粗材単体では不足していた特性を補完することができます。