六価クロムの処理方法➀

六価クロムの処理方法➀

当社を含め、各地のめっき工場ではさまざまな薬品を使用しており
それぞれの地域で水質汚濁防止法及び条例等にもとづいた排水処理設備を持っております。


当社ではめっき工程で排出された六価クロムを還元し、
浄化する設備を保有しており
毎日の点検、校正を行い基準値に基づいた排水処理を行っております。

ここで六価クロムの排出を抑える取り組みについてご紹介いたします。


硬質クロムめっき工程で排出される六価クロムは主に2種類あります。
めっき液を温めた際に発生するクロムミスト(ガス)と
製品をめっき槽から出した時、製品に付いているめっき液です。

クロムミストはスクラバーという装置を通りクリーンな空気を放出します。
スクラバーの仕組みは、排気されたクロムミストのガスに水を噴射させ、
六価クロムが溶けた水と、クリーンな空気に分けます。
六価クロムが溶けた水は下記のクロム回収の水に再利用されます。

めっき槽から出てきた製品に付着しているめっき液は、
水を張った槽に製品を浸け回収します。
これらの方法は六価クロムが水に溶けやすい性質を利用したものです。

こうして回収した六価クロム入りの水を蒸発や製品への付着により
減っためっき液の液面補給に再利用します。

このように使用する薬剤、放出されるクロムを減らし
自然環境の保全に取り組んでいます。